予防とは?バイオフィルムの除去です!

むし歯の予防、歯周病の予防、最近は予防歯科を掲げる歯医者さんが多くなってきました。

定期的に歯医者さんに通っている方も最近は増えてきましたね。

でも、何のために通っていますか?むし歯の早期発見ですか?それとも歯石をとりに?

当院でもお口の状態が不安定な場合は1か月ごとに、お家でのメンテナンスが上手くできる方は3か月ごとに来院をお勧めしています。

定期的に通っていただいて、早いうちにむし歯をみつけよう!というのではありません。

古くなったバイオフィルムを破壊・除去するためです!!

バイオフィルムとは、口腔内細菌がネバネバの多糖体を作って歯の表面にくっついたものです。台所の三角コーナーのぬるぬると同じです。

表面がフィルムでしっかりカバーされているので強い殺菌薬を使ったとしても効果はなく、その守られた環境で細菌はますます活発に繁殖し、より強い毒素を持つ細菌層へと変化していきます。

バイオフィルムによって引き起こされる感染症の代表がむし歯と歯周病なのですが、バイオフィルムを除去するには、今のところ機械的な清掃しか方法がありません。

歯医者に行って「定期健診」を受けるのはとても良いことですが、「定期的に点検を受けているだけ」ではダメです。

予防のためには、あくまでバイオフィルムの破壊と除去が重要で、専門的なクリーニングをしない定期的な点検では意味がありません。

とくに、子供のころからの定期的なクリーニングは効果が大きいです。子供のころから定期クリーニングを受ける習慣のある人は、歳をとって入れ歯になることがほぼありません。

子供は、いつか独り立ちしていきますが、手元を離れても子供の健康を願わない親はいません。歳をとっても一生美味しく食事をし、健康に生きていてほしいですね。

「定期クリーニングをうける習慣」これは、いつまでもそばにいてあげられない親が子供にしてあげられるとても大きなプレゼントではないでしょうか?